2021年後半~2022年前半 筋診断協会
筋診断協会の長、加藤裕一郎先生にはお世話になりました。創始者河野忠男氏と前会長河野哲士氏の後を継がれ、今でも現役で活動されています。2021年~2022年の間に数回の通いで実技を学び、創始者の著書を繰り返し拝読しながら磁性による生体反応や色彩による生体反応について学習いたしました。
筋診断協会は沢山の検証を重ねた結果、検査については磁性(NSの磁極)を用い、六臓六腑(心包を足してます)の失調がその臓腑の経絡上にある筋群に出るだけではなく、ある特定の別の筋群に現れることを明らかにしました。また腹診も一般的な診断点ではなく、独自の見解で確立されていること、そして六経システム(太陽・少陽・陽明・太陰・少陰・厥陰)の法則性を導き出し、原穴よりも総穴を採用しております。当院でも大いに活用させていただいております。この場を借りて感謝を申し上げます。
この頃の私は臨床20年も経過しておらず、やっと手技が安定してきたかなと思うくらいの自分でした。とあることから平塚市にある月笙堂茂木先生を知り施術を受けたのですが、同業者はお断りの先生でしたので当方は慮って詳しく尋ねることを控え、何とか自力で筋診断協会の加藤裕一郎先生に巡り会うことができました。
加藤裕一郎先生は以前に半導体関連の仕事に携わっていたことを知り、私は東芝の横浜事業所に勤務していましたが、すれ違っていたかもしれないと思えてならない奇遇な巡り合わせでした。加藤先生はそのまま安定した高収入という道を選ばず、縁のあった創始者河野忠男先生、前会長河野哲士先生の影響もあってか、この世界の魅力に惹かれ本協会を受け継がれています。講義の中でも飲みに行った時でも、故人となった先生方のお話がよく聞けました。こうやって不思議と受け継ぐ者が現れて技術や文化の継承ってされていくのだなとしみじみ思った次第でした。。。
2022年~ 音響振動療法
2022年10月に音響振動療法について知ることがあり、試しに体験会に行きました。そうしたら学習しなさいと言わんばかりに、私自身がずっと求めていた”理想の響き”にかなり近いものがありました。鍼や灸とは違う響きなのです。正に的確というのが率直な感想でした。
この体験をきっかけに固有振動数、固有周波数、音響振動について学習することになりました。私の場合、中医学が基礎となっていますので経絡や五臓六腑の周波数を元に、これまでの理論と整合性が取れるのかどうかを検証していきました。今現在でも検証を進めていますが、ハッキリと”これが経絡現象なんだ!”ということを会得し、経絡は確かに存在していて神経や血管とは異なるものだと、人体の解明に大きく進歩いたしました。2023年3月の出来事でした。
※公式教科書においては経絡というものは概念的なものであるとしています。それも間違いではなく、形而上の学術も必要だと思います。経絡現象については別項で述べます。筆者も一度だけ経絡が浮かび上がった現象を目にしたことがありますが、写真などに残しておりません。ごめんなさい。
そのような気付きから当院では”経絡治療”と”経筋治療”を区別して呼称するようにいたしまして、鍼灸の大きな流派をそれぞれ真似て説明できるのではと考えるようになりました。教科書にもごく一部の記述はあるのですが、実技にて各流派を再現することが難しいわけであります。
そこでこれまたとても汗顔する思いで恥ずかしいのですが、臨床20年経過したにもかかわらず中医学の基礎を学び直すことにいたしました。筆者が鍼灸学校に通っている頃は先生方によって用語の定義や統一がなされていなくて、流派の交流もあまり見られず、派閥や学閥があるのが実情でした。ところが中国研修から帰国された先生方の有志もあって、学術が纏まって公式教科書が2015年に刷新されております。常に医学が進歩しているという証拠です。
何事も基礎学習や基礎研究が大事だと再認識いたしました。未だにうろ覚えな箇所もあり、筆者のような凡人は基礎を学び直すことは恥ずかしいことではなく、寧ろ定期的に点検するくらいが丁度いいくらいだと、そういった積み重ねが患者の利益に繋がっていくことを信じて歩んでおります。
2024年暮れ~
2025年~ 執筆中