訪問在宅医療の推進
厚生労働省ではできる限り住み慣れた家庭や地域で医療や介護を受け、安心して自分らしく生活ができるように、在宅医療の提供体制を勘案し構築するように努めております。
当院もそのような社会実現を担う為、本当に必要な方が必要な分量の医療やサービスの提供を理想として、お互いの人権を尊重し合い、有意義な人生を全うできればと思います。
※当院は相模原市・愛甲郡愛川町・厚木市を中心に活動しております。
当院の理念
①地域在宅医療の在り方を追及し、実現するように活動しています
当院が考える地域在宅医療は、全ての皆が和を以て一人一人を支え合う医療を提供していくことにあります。これは社会福祉の根幹をなす考え方であり、患者自身がよりよい選択ができるように提供していきます。
②本当に必要な方へ、適切な質と量の医療を提供します
医療保険の税金は本当に治療が必要な方に適用される制度であり、慰安や予防といった目的で使うことはできません。鍼灸マッサージや漢方などといった伝統医療は慰安や予防といった性格を持っており、法律上は医業類似行為とされていますので、医療保険を適用するには医師の診断の元で行う必要があります。
③ご家族、及び医療福祉に従事する方への配慮
医師の診断の元、その書類として同意書というのを作成する必要があります。当院では本人やご家族を中心に医師の立場やリスクに理解を示し、同意責任を負わせることはいたしません。またケアマネージャーさんや看護師、及び介護従事者にも配慮し、当院が及ぶ範囲を弁えるようにしています。
④機能回復を高めて丁寧な施術を行っています
当院では患者さんの満足度を限りなく高めるために、やや時間を消費して丁寧に施しをしております。時間をかければ良いということではありませんが、内容を充実させると必然的に時間がかかります。また保険診療は時間の制限はありません。10分でも60分でも国の定めた診療報酬は同じです。
施術時間:30分~60分( 平均45分 ) ※追加料金は原則ありません
施術頻度:週1回~週3回
施術料金:600円前後( 1割負担の場合 )※料金計算は下記参照
※施術時間や施術頻度は個人差があります。場合によっては60分を超えることもあります。
※集合施設で複数人を行う場合は、原則40分以内とさせていただきます。
※施術料金は交通費込みです。
※医療証をお持ちの方は自己負担分が無料、もしくは一部無料となります。その旨お申し出下さい。
当院の方針

訪問在宅鍼灸マッサージリハビリ基本方針
施術内容/臨床例(脳梗塞の後遺症による右片麻痺)
①健常な左側からマッサージを行います。

按摩マッサージ_脚
左右の重心が偏り、軸がズレているのを直します。
これは当院が経験的に得られた理論ですが、拘る必要はありません。
麻痺側から始めても間違いではありませんが、その場しのぎになりやすいです。
②足の指も丁寧に施します

按摩マッサージ_足指
全ての筋肉は足先から頭頂まで繋がって連絡しています。
これは東洋医学の「経絡(けいらく)」という概念に基づいている為です。
患者さんも当院の施術を受けて、体の連なりを体験的に自覚できるようになります。
③骨盤を形成する臀部から腰部

按摩マッサージ_腰
基本的には下肢を緩めてから腰を揉んでいます。
腰部の筋肉は下肢と連なりが深いからです。
これも当院が経験的に得られた理論ですが、拘る必要はありません。
④背部から肩甲部

按摩マッサージ_背中
骨盤と肩甲骨を結ぶ背中は、内臓疾患が如実に表れます。
漢方赤ひげ堂で培った診断方法の一つですが、背中を診ればその人の生活様相まで分かることがあります。
また背部は胸部や腹部との表裏関係になり、半表半裏の脇部にも連絡しています。
⑤伏臥位の腰部と臀部

按摩マッサージ_臀
これは うつ伏せが可能な場合 です。
この患者さんは当初不可能でしたが、治療により伏臥位が可能になりました。
これにより治療が一層進みます。
⑥上腕・手首・手指

按摩マッサージ_腕
上肢を緩めてから肩甲骨、肩、首へと移ります。
写真画像はありませんが、足指と同様に手指も丁寧に治療を行います。
上達すれば手関節を扱って、腰部まで効力を与えられます。
⑦首~頭部

按摩マッサージ_首
基本的には肩甲骨や肩を緩めてから首を施術しています。
警部の筋肉は肩甲骨や肩は首との関連が深いからです。
これも当院が経験的に得られた感覚ですが、拘る必要はありません。
⑧股関節~腹部

按摩マッサージ_股関節
腰部と表裏を成す箇所で、骨盤の状態によってはこちら側から行うこともあります。
同時に腹部も診断しながら丁寧に行います。
上手に手を当てないと受ける側は安心できません。
⑨股関節~膝関節の運動

按摩マッサージ_股膝
①と同様に、健常側の軸を先に整えます。
そうすると麻痺側に自然と力が入り、サボっていた筋力が復調しやすくなります。
その時に麻痺側にも適度な負荷をかけると良いです。
⑩肩

按摩マッサージ_肩
伏臥位の肩と違い、仰臥位の肩は胸鎖乳突筋などと連絡します。
そして顎を通り、目や耳へと連なります。
鎖骨と連なりのある肩鎖関節、胸鎖関節は重要です。
また烏口突起はすこぶる重要です。
⑪腋窩

按摩マッサージ_脇
脇の部分を腋窩(えきか)と呼びます。”窩” は陥凹していることを意味します。
その為、良くも悪くも気が滞留しやすいのです。
腹部や胸部、そして肩部などに連絡しています。
⑫首

按摩マッサージ_脇
頸椎の軸を整えます。
カイロプラクティックのような所謂 ”Ajust(アジャスト)” ではありません。
基本的には軟らかい手の当たりです。
⑬顔

按摩マッサージ_顔
目や耳、鼻などの感覚器の機能を高めます。
近年は美容鍼という特化したのも見受けられますが、当院では全体を診るようにしています。
また人相は観相術の一つですが、健康度を確かめることもできます。
あくまでも簡単な一例です。
( 約45分のマッサージと約15分のリハビリ )
なんとなくのイメージがお伝えできればと思います。残念ながら割愛した部分も多々あり、実際の施術は細部に至って丁寧に行っております。
きちんと道理に沿って施術を行うと、マッサージをしながら自然と麻痺側のリハビリ&ストレッチや筋力トレーニングになります。そして呼吸を加えることで、上手に行えば頭から足先までの全身的なリハビリになり、気血が流れるのを体感できます。
また治療後は重心や軸が整い、麻痺側に自然と力が入るようになります。この自然の力の入り具合が心地よく感じるのです。もっと体重や負荷をかけたくなるような感覚になりますので、その時に適度なリハビリをすると効率の良い機能回復が見込めます。
最後に、普段の生活(特に食事)が大事なのは言うまでもありませんが、ここでは控えさせて頂きます。別項目を参照(執筆中)。
このようなことでお困りの方に
・足腰が不自由で通院が困難な方
・寝たきりや車いすから自立した生活を送りたい方
・関節運動の制限があり、腕や脚、首や腰などの痛みを和らげたい
・筋力が低下してきて、歩行のふらつきを改善させたい
・家族の介護負担を減らしたい
・コミュニケーションを図り、心のケアをして欲しい ・・・ ※<注>
※<注>
心のケアという理由で健康保険を利用することは建前上できませんが、当院は副次的な要素として取り入れております。中には身寄りの無い方もいらっしゃいますので、僅かな期間であっても有意義な実りのある人生になることを願います。
ご利用対象の方
<症状>
①筋麻痺 ②筋萎縮 ③関節拘縮 ④筋力低下 ⑤廃用性症候群 ⑥浮腫 など
<病名>
①脳血管障害(脳梗塞・脳溢血・クモ膜下出血など)の後遺症
②脊柱管狭窄症
③変形性関節症
④関節リウマチ
⑤パーキンソン病・進行性核上性麻痺・多系統萎縮症
⑥筋萎縮性側索硬化症
⑦廃用性症候群(不活発病・フレイル)
⑧骨折後遺症・術後後遺症
⑨四肢筋力低下 など
病名に限らず、あくまでも症状が見受けられる場合に適用されます。不明な場合はご相談下さい。
施術方法
①マッサージ・リハビリ

按摩マッサージ_座位
マッサージは血液やリンパ液の循環を促し、疼痛の緩和やむくみの改善、及び床ずれの予防効果があります。加えてリハビリを行うことにより生活に必要な筋力を維持増強が期待できます。
基本的には柔らかい手の当たりで気持ち良く施術しています。
①鍼(はり)

鍼_鍉鍼(ていしん)

鍼_豪鍼(ごうしん)
鍼は科学的に証明されておりませんが、人体にある経絡経穴に施術をすることにより、組織や器官に刺激を与え機能回復します。また自律神経を整えたり免疫力向上も期待できます。
左の画像は鍉鍼(ていしん)といって刺入しない鍼ですので、鍼に対する恐怖がある方にはお奨めかもしれません。鍉鍼(ていしん)
※鍼灸はマッサージとは別途同意書が必要になります。
③灸(きゅう・やいと)

灸_据置灸

灸_棒灸
灸は故意的に軽度の火傷を作り(膿)、免疫力が高まると言われています。組織が弱っているところを補強するようなイメージです。当院では温灸といって温めることを目的とした方法を多用しています。
左の図は据置ですが、関節灸といって間に生姜を挟んでその上にお灸を乗せるものもあります。右の図は温灸というもので皮膚に直接当てないお灸です。棒灸では、びわの葉を当ててその上から焼きごてのように行うお灸もあります。
④漢方薬 ※原則相談のみ
漢方薬は内臓や血液の働きを改善していきます。これによりマッサージや鍼灸の効果が増長する効果が期待できます。
アンケート調査によると9割以上の医師が処方したことがあるようで、近年は注目されつつあります。鍼灸マッサージ師は法律上処方することができませんので、医師や薬剤師との連携により相談やアドバイスを行うようにしております。ご関心のある方はお申し出ください。
ご利用の流れ

ご利用の流れ
FAXからの お申込用紙 もあります
料金の計算
料金の計算方法は国が定めたものにより、以下のようになっております。
( ①施術料 + ②往療料 ) × 負担割合 = 400円~700円(1割負担の場合)
①施術料 ・・・ マッサージと鍼灸は別々に算定されます
◆按摩マッサージ指圧の算定料
・1部位 = 350円 ( 体幹・右上肢・左上肢・右下肢・左下肢 の 最大五部位 )
・変形徒手矯正術 = 1股450円 ※簡単に訳すと関節運動のことです。
・温罨法 = 110円 ※電気光線器具は 150円
※変形徒手矯正術は上下肢の四肢に適応され、背中や腰の部分(体幹)にはありません。
※変形徒手矯正術は1肢800円で計算し、マッサージの350円はその中に含まれます。
◆鍼灸の算定料
・鍼と灸の2術併用 = 1,610円
・電療料 = 30円
・初検料 = 2術併用:1,850円
②往療料 ・・・ 事務所からの直線距離で決まります
・0km-4kmまで=2,300円
・4km超-16kmまで=2,550円
※直近の訪問個所によっては安くなることがあります。
距離 | 5部位の場合 | 1割負担 |
---|---|---|
0km超-4km以内 | 4,050円 +(1,610円) +(150円) +(30円) |
405円 +(161円) +(15円) +(3円) |
4km超-16km以内 | 4,300円 +(1,610円) +(150円) +(30円) |
430円 +(161円) +(15円) +(3円) |
※往療費はその前の施術場所からの距離が近い場合は、近い方で計算します。
※集合施設は午前と午後で最初に施術された方にしか往療費は付きません。
【実例1】マッサージと鍼灸を希望。事務所から3km。週に3回希望。
①施術料・・・5部位のマッサージ、更に鍼灸を加算。
・350円 × 5 = 1,750円(全身五部位)
・1,610円 ( 鍼灸の2術 )
・30円 ( 鍼灸 電気器具 )
・150円 ( 温罨法 電気器具 )
施術料の合計:3,540円
②往療料
・2,300円 ( どの順番で訪問をしても一番近い距離で計算 )
③1回の診療合計
・3,540円 + 2,300円 = 5,840円
④週に3回なので1か月で約12回
・5,840円 × 12回 = 70,080円(10割分)
⑤負担割合
・1割の場合は1か月で 7,008円( 小数点四捨五入 ) となります。
※<注1>:この場合の施術時間は45分です。
よくある質問
Q.介護保険とは違いますか?
A.介護保険ではなく健康保険を使いますので、介護保険のリハビリと併用ができます。従って介護保険の枠を気にする必要はありません。
Q.同意書とは何ですか?
A.在宅にて治療を行う必要の可否は医師の判断と同意によって行われ、その書類が必要となります。同意書は当院でご用意致します。
Q.お支払いは?
A.月末〆の翌月初旬にご利用者様へ請求しております。保険者への療養費請求は当院が代行しておりますので、負担割合分のみ当院がお受け取り致します。
Q.訪問地域は?
A.今現在は、相模原市、愛甲郡愛川町・厚木市・座間市を中心に活動をしております。制度上は事務所から半径16㎞以内となりますので、詳細はお問い合わせ下さい。