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スポーツ障害・スポーツ疾患

スポーツ障害とは

 一般的にはスポーツや限られた運動を繰り返し行うことによって、身体のある部分に負担がかかり、組織や細胞が破壊され且つ再生が充分に行われず、身体の痛みを発症する疾患です。スポーツだけに限らず、日常動作で決まった動作を数多く行うことによって誘発されることもあります。

スポーツ障害の鍵となる関節部位

 スポーツだけに限らず、体の動作原理は関節によって複雑な動きができるようになっています。そして関節同士を繋いでいるのは骨や筋肉、若しくは腱という組織になります。更にそれらの細胞組織は良質な血液によって良い状態が保たれます。より更に次元を高めていくとメンタルという精神と連なりを持っていきます。

 

 現代では椎間板ヘルニアや半月板損傷、肉離れや靭帯断裂など沢山の病名がつけられておりますが、同時にその部位の動作起点である関節にも当然ながら異常をきたしております。意外にも関節を中心に治療をすることにより、その周囲や中腹にあたる部分も速やかに回復します。

 例えば野球肘というのは主に尺骨が亜脱臼をしており、テニス肘というのは橈骨の亜脱臼が正体であります。そして肩に関してはほぼ前面に脱臼をしてきます。股関節や膝も同様、腰については骨盤や腰椎の捻じれが見受けられます。これらの骨端同士をより正確な位置におさめることによって筋肉や靭帯も回復していく原理です。

 

 医師の手術では損傷している組織や細胞に注目し、関節の全体像や他の関節同士の連携についてはあまり見ていないと思います。これはMRIやレントゲンには写らない亜脱臼だからです。
人によっては関節音が鳴ったりするのが確認できると思います。特に痛みがなければ気にならないかとは思いますが、要は関節が正しくおさまっていない証拠であると言えます。従って手術をしなくとも関節整復とその周辺の筋肉や腱を適切に治療することによって自然的な回復と安定が見込めます。

※<注1>手術が必要なこともありますが、必要最小限に止めることがベターです。

 

 

他では類を見ない関節整復法
(バキボキではなく会津藩に残存した柔術)

 前項で述べました関節についてですが、的確に関節を治療する方法というのが残念ながら世に出ていません。カイロプラクティックや整体と呼ばれる方法で骨格矯正が一部存在しますが、肩や股関節・肘膝・手首足首・指など物理的な原理によって精度の良い治療技術は見当たらないのです。

 

 明治生まれの故渡辺一先生は今では名の分からない先人から整体術を受け継ぎ、自分の代で終わりと言われていたようでしたが、その後を継いだのが私の師でもある熊坂護先生であります。熊坂先生は秘密裏に金メダルの選手を治療されていたことがあり、確かな実績で取材にも応じたようであります。

 

 熊坂先生はこの素晴らしい関節技を世に出したいという思いがあり、整体術という呼称ではなく “正しい関節整復法” と名付けております。関節部位の整復について独自に研究されている方はいらっしゃるかもしれませんが、全ての関節においてこれほど纏まっている実技は日本中探してもどこにもありません。医師も牽引したりすることがあるようですが、それは極々一部にしかすぎず、関節技の原理や仕組みについては確立されておりません。

 

◆肩関節の関節整復

関節技_肩

関節技_肩

 肩関節は多軸性の球関節であり、あらゆる関節の中で一番不安定ともいえます。骨端が受け皿に対して約1/5程度しか入っておらず、とても浅い関節です。仮にきちんときれいに関節が正しく治まったとしても、またすぐに外れやすく亜脱臼となります。要は、ほぼ筋肉や腱といった組織で支えられており、宙ぶらりんに近い関節なのです。故に360度の広い可動範囲が特徴とも言えます。

 

 肩関節の場合は、殆どのケースが前方に脱臼を起こしてきます。左の写真はその亜脱臼をできる限り整復しているところです。色々な方向からの筋肉が支えている為、亜脱臼を起こすと周囲の筋肉に過緊張や過弛緩が生じます。この肩関節を精度良く治療すればするほど、全身に及ぶ治療が必要になってきます。

 

 五十肩は亜脱臼の著しいものですが、1年~2年くらい放っておいても痛みは鎮まることがよくあります。※詳細は症例項目で別途参照。


◆肘関節の関節整復

関節技_肘

関節技_肘

 肘関節は大きく分けて、橈骨と尺骨の脱臼があります。比較的深く治まっている関節です。

 

 テニス肘というのは橈骨の亜脱臼が主な原因で、野球肘というのは尺骨の亜脱臼が主な原因です。この整復法を用いることにより、手術をしなくとも回復が見込めます。

 

 また肩甲骨や頸椎とも連動しますので、精度を上げるには上半身全体の治療が必要です。


◆手関節の関節整復

関節技_手

関節技_手

 手関節は肘関節と同様に橈骨側と尺骨側の脱臼があります。故に肘関節の影響を受けやすい部位である為、お互いの関連を考える必要もあります。

 

 肘関節、肩関節の通りが良好だと腰部の捻じれに対して効果を出すこともできます。これは柔(やわら)という柔術を体感しなければ到底理解はできないと思われます。

 

また手首は腰の相似性相関として見ることができます。


◆股関節の関節整復

関節技_股

関節技_股

 股関節は肩関節と同様に球関節ではありますが肩関節に比べて深く収まっています。関節頭が関節窩に4/5程度収まる形で臼状関節とも言われます。

 

 多軸性な為、可動域も比較的広く周辺の筋肉や靭帯の影響を受けやすいとも言えます。特に下肢や腰部の疾患に対しては深くかかわり、背部の前傾姿勢にも影響を及ぼしています。また女性はお産がある為か、男性より緩く収まっており、筋腱がふやけたり弾力性を失うと脱臼しやすい関節でもあります。

 

 稀に小児に見られる先天性股関節亜脱臼という症状は、できるだけ早期に整えてあげておくとその後の成長にも良いです。


◆膝関節の関節整復

関節技_膝

関節技_膝

 膝関節は骨同士が深く収まっている関節というより、周囲の靭帯によって関節可動域の制限がなされているような関節です。

 

 膝には脛骨と腓骨の脱臼が見受けられますが、股関節や足関節とも関りが深いです。また膝窩は腋窩と同様に色々なものが溜まりやすい箇所である為、余分なものや性質の悪いものが溜まると柔軟性が悪くなり疼痛を生じやすい箇所でもあります。

 

 一般的に体重の多い方は膝の調子を悪くしやすいので、根本的な治療をする場合は体質改善が重要であることを付け加えます。


◆足関節の関節整復

関節技_足

関節技_足

 足関節の技法は六大関節の中でも理解しやすいかもしれません。疼痛の発生も内側か外側、稀に中央の中に発生することが見受けられ、比較的容易に良好な結果を出しやすい傾向でもあります。

 

 しかし関節はどれをとっても難解な部分があり、足関節に続く足甲や足指の関節は微細となっていき、この筋目を読む力がなければ充分とは言い難いと思われます。

 

 手関節も同様ですが、手甲や手指の関節と同時に手関節の施しをすることにより、より精度の高い施術となり良い結果が生まれやすくなることでしょう。

 

 

◆その他の関節

 例を挙げればきりがなく、私自身も不勉強な為あまり申せません。

 

 当院では現代で主流となっている解剖学や生理学の説明よりも、陰陽をはじめとした寒熱や虚実、或いは経絡経穴といった古典的な説明の方が、素直な方には解りやすいと信じています。


◆重要なこと

 ①揉み技の方が大事です。

 関節技と一体になることによって効率よく効果を発揮します。そして鍼技も生きてきます。

 

 ②関節同士の連携も重要です。

 例えば膝関節であれば、股関節や足関節、及び腰椎に連なりを持ちます。

 肘関節であれば、肩関節や手関節、及び頸椎に連なりを持ちます。

 六大関節は勿論のこと、頭から指先まで技法が受け継がれています。

 

 ③バキボキというようなものではありません。

 無理な力や勢いを用いません。自然と廻る方向へ手を当てます。

 太陽が東から昇り西へ沈むかのように、また季節が春夏秋冬と巡るのと同様です。

 

Q&A

Q.痛くありませんか?
A.驚くほど柔らかくソフトです。私も初めは半信半疑でバキボキを想像していましたが、全く違い柔術から派生した技法であります。正しく治まる時に関節音が鳴ったりすることもありますが、心地好いものです。

Q.関節音(ゴリゴリ)が鳴ります
A.関節音が鳴るということは関節が正しい位置でかみ合っていない証拠です。完全に脱臼しているわけではなく、僅かなズレである亜脱臼と言います。レントゲンやMRIでは確認することが難しいようです。

Q.治りますか?
A.内臓や血液の状態が良い方は僅かな回数で効果が出やすく、且つ持続力も高いです。しかしながら体を酷使される方はそれなりにメンテナンスが必要になります。要はダメージ量と回復量の差であり、定期的なメンテナンスは大怪我のリスクを減らすことができます。

臨床例

首 :頸椎ヘルニア:特別な場合を除き、回復した実績があります。他、頸肩腕症候群など。

肩 :五十肩、腱板損傷、腱板断裂、関節唇損傷(SLAP)、肩峰下滑液包炎、滑膜炎など。

肘 :テニス肘、野球肘、肘内障、腱鞘炎、フライパンを持つのが痛いなど。

手首:手根管症候群。

腰 :椎間板ヘルニア、腰痛症、他。

股 :先天性股関節脱臼 ➡ 幼児のうちに早急な対応をお奨めします。

膝 :半月板損傷、膝靭帯損傷、膝関節症、オスグッド、膝蓋骨脱臼など。

足首:捻挫、アキレス腱炎、アキレス腱滑包炎など。

その他、お気軽にお問い合わせ下さい。

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