施術時間の制約と相場価格

 保険診療(健康保険)による施術は医師や歯科医でも時間の制約は一切ありません。それと同様に鍼灸マッサージも同じく施術時間が10分でも60分でも料金は同じです

 

 しかし一般的な相場からすると医療行為を含んだ施術の相場価格は10分~15分で1,000円くらいです。無資格である単なるもみほぐしやリラクゼーションは、安くて60分3,000円~、高くて60分5000円~くらいのようです。

改定内容

◆按摩マッサージ指圧

1部位:285円340円

(全身5部位だと、1,425円 1,700円

 

◆鍼灸

鍼か灸のどちらか1術:1,300円1,540円

鍼と灸の2術併用:1,520円1,580円

 

◆往療料(自ら通院できない方のみ)

0km-2kmまで 1,800円0km-4kmまで 2,300円

4km+770円,6km+1,440円,6km超一律+2,310円4km超から一律 2,700円

※拠点から半径16Km以内までの往療は変わりありません。

 

※拠点(事務所等)からの距離より直前の患家からの距離が近い場合は、近い方で算定します。

 

◆報告書作成料(新規)

 300円

 詳細はまだ決まっておりませんが、来年から導入予定です。

 主に施術者から医師側への報告書であり、同意・再同意を徹底するプロセスだと思われます。

 

距離の計算方法

 ◆注意事項◆

 (1)拠点から患家は原則として直線距離で測ります。
※山間など著しい不合理の場合は例外有

 

 (2)これから向かう患家とその直前の患家との距離が近い場合は、近い方で計算します。

 

 下記図のように①A宅 → ②B宅 → ③C宅 という順番で訪問した場合・・・

 

 A宅の往療料 = 2,300円

 B宅の往療料 = 2,300円 → A宅が拠点になり4km以内として計算。

 C宅の往療料 = 2,300円 → B宅が拠点で4km超でも、事務所から4km以内として計算。

 

 となります。

 

 但し、逆に ①C宅 → ②B宅 → ③A宅 という順番だと・・・

 

 A宅の往療料 = 2,300円

 B宅の往療料 = 2,700円 → 4km超となりますので、一律2,700円になります。

 C宅の往療料 = 2,300円

 

 となります。

 

往療の距離

往療の距離

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(3)同一建物内(介護付き有料老人ホーム等)での複数人を施術する場合の往療料は、各人に算定はされず初めの1人のみに計上されます。故に同一建物内で2番目、3番目に受ける方は料金が安くなります。※実際は施術する順番が決まっていても、レセプト上では1人に往療料が偏らないように配慮されるのが一般的です。

総括

 以前までは施術料金が低かったのに対し、往療料が高いという基準でした。当初はその差がとても激しく、施術よりも往療費で利益を上げようという人たちが続出していました。つまり施術時間の制約がないことから、ちょちょっと施術を行ったら直ぐに他の訪問先へ移動というように、運転をすることが業務になっているのが実態とも言えます。

 

 その為、常に距離を計算して算盤を弾いている姿が哀れというか滑稽なものでした。それよりも患者の訴えに対し、適切な医療を施すことの方が大事だと思います。(何が適切な医療かという議論は尽きませんが・・・)

 

 今回の改定は施術料が上がったことと、往療料が地域を包括するような算定になったことでしょうか。不正請求が後を絶たないということから往療料距離加算の廃止案もあります。そして医師の同意・再同意の徹底や受領委任制度が導入されることにより、より健全な鍼灸マッサージの保険診療が行われることになるでしょう。